皆さんのお家にはどのくらいの「モノ」がありますか?
2020年4月9日皆さんのお家にはどのくらいの「モノ」がありますか?
テレビや冷蔵庫などの電化製品、机や椅子などの家具、生活に必要なものですよね。
逆に要らないモノはどのくらいありますか?
そう聞くと、ボロボロで壊れているモノや全く使わない貰い物などの不用品をお答えになるでしょう。
長らく乗っていない自転車とか、会社の人の結婚式で貰った引き出物とか、そういった不用品。
捨てにくいモノ、捨てるのが億劫なモノ、色々あるかとは思います。
ただ、そう言った不用品は「捨てなければと思っているだけマシ」と言えるかもしれません。
というのも、何故か人は「捨てたほうが確実にメリットがあるモノ」に対して「捨てなければ」という思考を持てません。
そう、引き出しに眠っている輪ゴムの束とか、いつか使えると思っているビニール袋とか、貰い物の使い勝手の悪いお皿とか、置物スペースと化している机とか。
今回は「いつか使えると思っているモノ」を処分するための生活術「断捨離」のやり方を詳しくご紹介いたします。
・そもそも「断捨離」ってなに
断捨離とは「やましたひでこ氏」によって発案され「不要なモノを減らしその結果、生活の調和を取りもどす」という一種の思想です。
言ってみれば極度の「もったいない思考」から脱却するものでもあります。
ちなみに「断捨離」のそれぞれの漢字には
・断 お家や自分に入って来るモノを断つ
・捨 ずっと使っていないモノを捨てる
・離 モノへの執着、固執から離れる
という意味があるそうです。
・断捨離で得られる効果
断捨離で得られる効果は主に
・余計なことに集中力を奪われないで済む
・整理整頓ができ、その状態を維持できる
・片付けが出来ない要因が理解できる
などの効果があるとされています。
しかしながら、これは「当たり前といえば当たり前なこと」ですよね。
もちろん「散らかっているほうが生活しやすい」という方もいらっしゃるかとは思いますが、そういった方は「どこに何があるか把握しているから生活しやすい」と考えているのでしょう。もしくはそういった環境の方が落ち着くという理由もあるかもしれません。
本が山積みになっている昔の文豪のお部屋とか、散らかりに散らかっている研究者の研究室とか。
ですが、モノが溢れかえっているお家のほとんどは「どこになにがあるか分からない、使わないモノほど目につく場所にある」と言えるのではないでしょうか。
そんな状態で「ゆとりのある生活」を望むのは難しいかと思われます。
・断捨離の始め方
では実際に断捨離の方法と手順について詳しくまとめます。
1 ただ捨てるのは間違っている
これは断捨離に反する考え方です。
「いま手にしているモノが本当に使わないかどうかを見極めずに捨てる」のは止めたほうがよいでしょう。
「あの時は勢いで捨てたけど、後々になって必要になったから一度同じモノを購入した」
これほど馬鹿げた話はありません。
断捨離をするときには「考えながら捨てる」のが大切なのです。
2 まずはカテゴリー分け
では、「考えながら捨てる」方法を実践していきましょう。
まずモノを処分するときには「一気に処分を始めるのではなく、カテゴリーに分けてから不用品を決める」
ということが大切です。例えば「食器や容器」というカテゴリーに分けたり、「タンスや衣装ケースの中の服」というカテゴリーにわけましょう。
つまり「分類が同じであると思われるモノをまとめ、その後に処分品を決める」
という方法をとってください。
3 そして「今、使っているモノ」と「今、使っていないモノ」に分ける
カテゴリーに分けられたあとは、「今、使っているモノ」と「今、使っていないモノ」に分けていきましょう。
この時点で悩む方もいるかもしれませんが大切なのは「今現在使っているかどうか」です。
「いつか使うから~」とか「とっておけば使うから~」といったモノの大半は本当に必要ありません。
4 それでも「分けられないモノ」は
「それでも分けられない!」そういうモノは「必要かどうか分からないモノ」という分類で分けてください。
恐らく「邪魔だけど捨てるのに困る品や本当に悩む品」が大半を占めていることでしょう。
5 1か月の選定期間を設ける
さて、これまでの手順で「今、使っているモノ」・「今、使っていないモノ」・「必要かどうかわからないモノ」の三つに分類できたと思います。
そして、「これら3つに分類した品々を一か月保持」してください。
その中で「必要ではないと思っていたが実は必要だった」とか「必要と思っていたけど全く使わなった」というモノが出て来るかと思われます。
そして「必要かどうかわからないモノ」に対しても、心の整理がついたり、本当にただのガラクタであったことが分かるようになっているでしょう。
・断捨離リバウンドをしないために
さて「断捨離」の方法について書いてきましたが、最後に一つだけ気を付けて欲しいことがあります。
それは「無暗にモノを増やさないように心掛けること」です。
せっかくお家が片付いても、再び不用品が増えては意味がありません。
ですので、モノを増やさない考え方として
・使う場面が想像できないモノは買わない
・「今だけ・限定商品・○%OFF」のような売り文句の品を買わない
・本当に必要かどうか時間を設けて考える
が挙げられます。
人間のダイエットと同じですね。
「痩せたから好きなモノを食べる」のではなく「好きなモノを食べても太らないような食生活と運動のバランスを見直す」といった心掛けが「断捨離」においても求められるのです。